DMEメソッドの効果|デメリットや学べるオンライン英会話も紹介
DMEメソッドは、カランメソッドを進化させたダイレクトメソッドの一つで、高い効果があると言われています。
当記事ではそんなDMEメソッドの効果やメリット・デメリット、学ぶことができるオンライン英会話などを紹介していますので参考にして下さい。
DMEメソッドとは
ダイレクトメソッドをもとに開発された学習方法
DMEメソッドは、ダイレクトメソッドをベースに開発された英語学習方法です。
一般的な学習法の4倍の速さで英会話を習得できるといわれており、誕生してから10年ほどの歴史しかありませんが世界の約20ヵ国、400校以上の学校が英語学習のカリキュラムに取り入れているという実績を持っています。
母国語を使わずにレッスンを進めていく
DMEメソッドでは先生が行った英語の質問を英語で理解して考え、英語で返答するといったように、母国語をいっさい使わずすべてを英語で行ないます。
それにより、スムーズな英会話習得を目指せます。
日本人が国語を学ぶ時には日本語を使って学習するのと同じように、英語は英語で学ぶというのがダイレクトメソッドです。
一般的な英会話レッスンでは英語を日本語に訳す、日本語を英語に訳すというように、日本語をベースに英語を勉強するため習得に時間がかかってしまいますが、DMEメソッドではそのような事は一切ありません。
しかし、すべてを英語で受け答えするというのは上級者でなければ難しいので、初心者や中級者でも取り組みやすいよう新たに開発されたのがDMEメソッドです。
DMEメソッドとカランメソッドとの違い
DMEメソッドはカランメソッドから派生したメソッドなので、基本的な学習方法や効果はほとんど同じです。
しかし、学習する内容やレッスンに若干の違いがあります。
英文法が学べる
カランメソッドでは文法学習をしませんが、DMEメソッドは文法に沿ったカリキュラムとなっているため英文法も学ぶことが出来ます。
プログラムには文法テストも組み込まれているので、正しいフルセンテンスで話せるようになります。
質問への回答をアレンジできる
カランメソッドはテキストに従って回答しなくてはいけませんが、DMEメソッドは自分で考えた答えや文章などの回答をアレンジできます。
ただテキストに従うだけでなく、英語で考える癖をつけることで英語脳を鍛えられます。
講師とのコミュニケーションが可能
カランメソッドのレッスンでは質問が禁止されていて、テキスト通りに回答をして話すスピードを維持することが重視されます。
一方、DMEメソッドでは生徒が講師に質問しても良いとなっているため、コミュニケーションを取りながら学習を進めることが可能です。
英会話レベルをチェックできる
DMEメソッドでは自分で答えを考えて回答できるので、講師がフルセンテンスの正確さを判断し、英会話のレベルをチェックしてくれます。
レベルを知ることで自分の成長が分かるため、英語学習のモチベーションが維持できます。
このような違いから、カランメソッドよりもレッスン内容の自由度が高く自分で答えを考えながら進められるため、より実践的なトレーニングで英会話力を鍛えることができるのです。
DMEメソッドの効果
優れた学習効果が得られるといわれるDMEメソッドですが、実際にどういった効果があるのでしょうか。
ここでは、具体的な効果をご紹介します。
英語への返答速度がアップする
一般的な英語学習では、英語の問題を出された場合、まずは日本語で内容を理解して、日本語で回答を考えたうえで英語に変換します。
つまり、「日本語」を間に挟むことで返答が遅くなってしまうのですが、DMEメソッドで学べばすべて英語で考えて答えるクセがついていきます。
日本語から変換するという脳内作業がなくなり、母国語を話すのと同じ感覚で英会話ができるようになるので、英語の質問に対する返答速度がアップするという効果が得られます。
英語表現のバリエーションが増える
カランメソッドと違い、DMEメソッドでは講師から違う表現方法をアドバイスしてもらえるので、英語表現のバリエーションが増やせる効果も期待できます。
これは、DMEメソッドが講師からの質問を繰り返した後に、テキストに書かれている回答もしくは自分で考えた回答を英語で話すという反復練習を行うためです。
テキストの回答例には自分では使ったことがなかったり、知らなかったりする表現もあるので、自然と英語表現のバリエーションが身についていきます。
英語脳を育てることができる
英語脳とは、英語を聞いたときに日本語には変換せず、英語のままで理解できる脳のことです。
日本人は、当然ですが日本語で話しかけられれば日本語で理解して答えます。
英語圏の外国人も同様に、英語で話しかけられた時は英語で理解をして答えますが、これは英語脳が育っているからです。
つまり、英語脳になれば英会話がスムーズになるのです。
DMEメソッドは英語を英語で理解するトレーニングなので、続けていくことで外国人のような英語脳を育てることができます。
DMEメソッドに必要な期間の平均
平均は2年
DMEメソッドに必要な期間の平均は約2年といわれています。テキストは全部で6冊あり、それを1日30分受講して進めていくで、2年でスムーズな英会話ができるようになる計算です。
ただし、これはあくまでも平均期間で、もっと早くしたり遅くしたりすることも可能です。
たとえば、短期間で英語力をアップしたいのであれば反復練習時間が短い講師を選ぶ、ジェネラルビュー(テキスト完了後に1冊まるごと復習するトレーニング)をやらない、グラマーやリーディングを省くなどの方法があります。
短縮したい場合は1日のレッスン料を増やす
ただし、あまりにも短縮してしまうとメソッドのメリットがなくなってしまうので、短期間で習得したい場合は1日のレッスン量を増やすのがおすすめです。
ちなみに、私は週末だけレッスン量を増やすというやり方で1年半ほどで終わらせることができました。
これぐらいのペースアップであれば、メソッドの効果をしっかり得られるので、留学したときにもスムーズにコミュニケーションが取れました。
ただし、あまり早く終わらせようとするのはおすすめできません。
DMEメソッドは反復練習を繰り返すことで英語が脳に効率よく定着するので、短期間で終わらせることを目指すよりも、英語脳が育っていることを実感しながら進めていくことが重要だと思います。
DMEメソッドのメリット
英語をそのまま理解する、何回も反復練習することで英語を身につけるDMEメソッドは、従来の英語学習方法とまったく違うため、やり切る自信がない、面倒くさそうなどネガティブなイメージを持ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、英語を話せるようになりたい、英語力を高めたいという方にはベストな学習方法なので、メリットをしっかりチェックしておきましょう。
英語習得スピードが4倍になる
一番のメリットは、英語習得スピードが4倍になることです。
あるアンケートでは英語を習得するために必要な学習時間は3000時間という結果が出ています。
この場合、1日3時間勉強すれば666日、6時間であれば333日で習得できることになりますが、効率よく正しい学習方法を実践することを前提とした日数です。
効率が悪かったり勉強法を間違ったりすると、10000時間かけても習得できません。
実際に英語を勉強している人で、ある程度の語学力をつけるために費やしている時間は平均5000時間だと言われています。
もちろん個人差があるため、期間に関しては一概に決めつけることはできませんが、いずれにしても英語習得までにはかなり時間がかかるのです。
DMEメソッドは習得スピードが4倍になるので、普通に英会話を学んでいくよりも習得期間を大幅に短縮できます。
英語習得は早ければ良いというわけではないものの、それでもより短い期間で習得できるのはメリットと言えるでしょう。
レッスンに柔軟性がある
カランメソッドは、レッスン中の質問や私語は厳禁となっていて、話すスピードを落とさないよう集中しながらテキストの反復練習を行ないます。
基本的に決められたカリキュラム以外のことは受け付けていないので、分からないことがあっても要望があっても聞き入れてもらえません。
一方、DMEメソッドはテキスト通りの回答でなくても良い、質問をしても良いなどレッスン内容に柔軟性があります。
どんな勉強でも、決まったカリキュラムでがんじがらめの中で学ぶのは楽しくありません。
柔軟性があるレッスン内容であれば、余裕を持って勉強できるというメリットにつながります。
アウトプットトレーニングになる
単語や英文法を暗記するインプットトレーニングは自己学習でもできますが、英語を話したり聴き取ったりするアウトプットトレーニングはなかなかできません。
周りに外国人がいればアウトプットも手軽にできますが、いなければ自分でその環境を作る必要があります。
DMEメソッドは対話形式でレッスンを受けるので、「話す」「聞く」というアウトプットトレーニングができます。
アウトプットは英会話に絶対必要なので、その環境を整えられるのは大きなメリットです。
スピーキング量を確保できる
日本人は英会話が苦手といわれますが、これはスピーキング量が圧倒的に少ないからです。
その原因の一つとなるのが、発音やイントネーションへの自信のなさです。
本来であれば、どんどんスピーキングをして間違いを修正し、正しい発音を習得しなくてはいけないのですが、その前に間違った英語を話したくないという心理が働いてスピーキングができないという悪循環になってしまいます。
このメソッドでは、質問を繰り返しさらに回答をするので、自信のあるなしに関わらず確実にスピーキング量を確保できます。
最初は大変かもしれませんが、強制的にスピーキングを続けることで慣れていくので、英会話を習得するスピードも速くなっていきます。
DMEメソッドのデメリットについて
どんな学習方法にも言えることですが、DMEメソッドにもデメリットがあります。
しかし、初めに把握しておくと克服しやすくなるので、デメリットもきちんと理解しておきましょう。
レベルに関係なくステージ1からスタートする
これは英語の中級者から上級者に対するデメリットですが、DMEメソッドは英語力に関わらずステージ1からのスタートとなります。
ある程度英語が話せる方からすると、すでに習得しているレベルから始めるのは時間がもったいないと思うのが一般的です。
絶対に1からやらなくてはいけない、という決まりはないものの、ステージ1はメソッドにおける土台となるため、ここを飛ばすとメソッドの効果がなくなります。
そのため、中級、上級でも途中ステージからの受講はおすすめできません。最初は退屈なレッスンになってしまうでしょう。
反復トレーニングが多いため飽きやすい
このデメリットは、主に初心者の方が該当しますが、反復トレーニングをひたすら続けるだけのレッスンになるため退屈になったり飽きたりしやすいです。
ずっと同じようなレッスンを繰り返すのは、進歩も感じられないので苦痛も感じるでしょう。
この辺りは、同じ英会話学習でもオンライン英会話に劣ると思います。
DMM英会話:初回2レッスンが無料で体験できる!
しかし、ステージが進んでいけば、コミュニケーションエクササイズなど講師に質問するレッスンが始まりますし、その頃には英語脳も育って英語学習の楽しさを実感できるようになるのでぜひ乗り切ってください。
DMEメソッドが学べるオンライン英会話
DMEメソッドはまだ新しい学習法のため、コースを取り扱っているオンライン英会話は3社しかありません。
いくら学習効果に優れたメソッドだとしても、続けなければ英語力をアップすることはできませんが、オンライン英会話は他にも数千~数万の教材があり、数千人の講師がいるので、DMEメソッドの反復に飽きた時は一度別なレッスンを受けてみる、という事もできます。
以下では、そんなDMEメソッドを取り入れたカリキュラムを提供しているオンライン英会話をご紹介するので、スクール選びの参考にしてください。
月額でレッスン受け放題が魅力のネイティブキャンプ
ネイティブキャンプではカランメソッドの教材を使ったレッスンが受けられます。
DMEメソッドはカランメソッドのレッスン内容とほぼ同じなので、この教材を活用することでDMEメソッドを応用したレッスンを受講することが可能です。
さらにネイティブキャンプはレッスン回数無制限(※)ですかの、「たくさんアウトプットしたい」「朝と夜に英語のレッスンを受けたい」などレッスン量を求める方にはかなりお得なシステムと言えるでしょう。
また、読む・聞くコンテンツやスピーキングテストなど、自習コンテンツも揃っているので、短期間で英語を習得したい方にもおすすめです。
※予約レッスンはコインが必要
公式サイト:https://nativecamp.net/
リーズナブルな価格で気軽に始められるDMM英会話
オンライン英会話サービス満足度、サービス認知度ともにNo1を獲得という高い人気を誇るDMM英会話は、マンツーマンの英会話レッスンを毎日受講できるオンライン英会話スクールです。
厳密にはDMEメソッドはありませんが、無料で使える教材が10,000以上も揃っているので、メソッドと同じ内容のテキストを選ぶことで同様のレッスンを受講することが可能です。
DMM英会話の魅力はリーズナブルなレッスン料金で、毎日1レッスンを受けても月額6,480円(※)、1レッスンは209円で外国人講師のマンツーマンレッスンが受けられます。
無料体験レッスンも2回受けられるので、まずはレッスン内容を確かめてから入会を検討してみるといいでしょう。
※無料登録後3日以内に入会すれば初月は50%オフになります
公式サイト:https://eikaiwa.dmm.com/
初心者の方におすすめ!レアジョブ英会話
レアジョブ英会話は企業導入実績3,100社という実績を持っているオンライン英会話で、フィリピンにおける東大であるフィリピン大学出身のフィリピン人講師を多数採用しています。
すべてのフィリピン人講師が、日本人と同様に第二言語として英語をマスターしているため非常に英語力が高く、さらに教え方がとても上手なので特に初心者の方におすすめのオンライン英会話です。
アウトプットを繰り返し行なうレッスン内容なので、DMEメソッドと同じ効果が期待できます。
ネイティブではありませんが、だからこそ簡単な英語表現でサポートしてくれるので、フルセンテンスが英語となるDMEメソッドを実践しながらも分かりやすい英会話を学ぶことができます。
公式サイト:https://www.rarejob.com/
DMEメソッドとは、まとめ
どんなに英単語を知っていても英文法を理解していても、アウトプットができなければいつまで経っても英語を話すことはできません。
DMEメソッドであれば、自分で考えなくても何回もアウトプットを経験できます。
また、続けることで英語脳が育てば、自然と自分で考えて回答できるようになるので英会話に自信が持てるようになります。
新しい英語学習を始めることで自分の英語レベルの棚卸しもできますから、DMEメソッドを活用して今よりワンランク上のレベルを目指しましょう。
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